超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
「考えていたのだが、本人を視られないならば、場所を視るのはどうだ? コートゥナ王国だったらどうしようもないがーー」
「場所……!」

(そうだわ! カティア王女がキルケ王子を叩いた場所にも、記憶が残っているはず!)

テオドールの提案を聞いて、シャルロットは目の前がパァッと拓けたような心地になる。

(触れた時に視えた映像が鮮明だったから、最近の記憶なはず。
我が国に滞在中に起きた可能性が高い。
背景にあった数本の細い柱、レリーフに特徴があったわ。
蔓のようなものと、刃物のような……あら? このモチーフってなんだか見覚えがある……)

シャルロットは優雅にダンスをしながら、様々な角度から推理をした。

くるりとターンをした直後、シャルロットの目が一瞬驚いたように見開く。

(わかった!)

テオドールと手を繋いだままシャルロットがくるりと体をひねり、最後のポーズを優雅に決めた。




パーティが終わるとすぐにテオドールはシャルロットに話しかける。

「場所が判明したのか」
「はい。行きましょう」

シャルロットが歩き出した方向を見て、テオドールがついていく。

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