超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
シャルロットは最悪の事態を間一髪で回避していたことに戦慄した。

「カティア王女が、冷静で勇気のある方で良かったですわね……」

震える声で呟くシャルロットにテオドールは頷く。

(自分がもしその立場だったら、素早く冷静に判断ができるかしら)

「ああ、本当に。ユーリに報告せねば」

テオドールとシャルロットは立ち上がり、馬車に向かって歩き出した。


「テオ!」

グレイヴン家の馬車に乗ろうとしている二人に声をかけた人物は、ユーリだった。

「丁度いい、お前も乗れ」

テオドールに言われ、ユーリも馬車に乗り込む。

「その様子だと解決した?」

シャルロットとテオドールの顔を交互に見て言うユーリ。

「はい。実はダンスを踊っている時ーー」

シャルロットは事の顛末を説明すると、ユーリが安堵の笑みを浮かべる。

「さっきカティア王女とクリスタ王太子妃と話をしたんだけどさ」

< 92 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop