超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
シャルロットがテオドールとガゼボに向かっていた時。
ユーリはコートゥナ王族達と雑談を交わしていた。

その間もカティア王女はクリスタ王太子妃をじっと見つめていて。
すぐにクリスタ王太子妃が笑い出した。

『カティア、そんなに見つめられたら照れちゃうわ!』
『だって、貴女は大変な時も笑顔で頑張ってしまうから、見張っているのです』


「ーーって言ってたんだ」
「カティア王女は睨んでたんじゃなくて、心配で見守っていたということですか!?」

ユーリの話を聞いたシャルロットが、食い気味に尋ねる。

「切れ長の目の形状は、ただ見ているだけなのに悪い風に誤解されがちだ。私も経験がある」

そう話すテオドールを見て、シャルロットはポツリと呟く。

「そういえば、カティア様とテオドール様って少し似てますね」
「目の形状だけではないか?」
「あ~~~~わかる!」

当のテオドールはピンと来ていない様子だが、ユーリは頭を抱えて強く肯定した。

「……そっか、それならうまくやっていけそうだなぁ」

ユーリの呟きはとても小さく、シャルロットだけに届いた。



ーー翌日、ユーリとカティア王女の婚約が発表された。

それから、クリスタ王太子妃の懐妊も。



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