超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
◇◇◇◇◇

ある時、ユーリは高位貴族達のパーティに連れて来られた。
その一角に、ユーリと同年代の子供達が集められていて。

『皆、高位貴族達の子供だ。幼いうちから利益のある人間と、関係を結んでおくのだ』

と父に耳打ちされていたユーリはさりげなく様子をうかがった。

子供達もユーリと同じように突然連れて来られたらしく、もじもじとした戸惑った空気が漂っている。

(僕から行くか)

ユーリはにっこりと微笑を浮かべて、一番近くにいる少年に声をかけた。

「ねえキミ、それ素敵なブローチだね」

話しかけられた少年は褒められたのがうれしかったのか、はにかみながら「これは我が○○領で発掘された宝石で職人が作ってくれたんだ!」と喋り始める。

(○○侯爵家の息子か。仲良くしといた方が良いな)

「わあーっすごいねぇ! あっ僕はユーリ・フォラツって言うんだ。よろしくね」

ユーリが名乗ると少年の目がきらりと光り、そわそわし始めた。

(……ああ、公爵家とは仲良くしときたいもんね?)

ユーリが満面の笑みで話を続けていると、他の子供達も会話に入って来た。

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