クール王子は愛したがり
「痛いんだけど?」
京滋が怪訝そうに絢世を見つめる。
「当たり前だ。
痛みを与えるために握りしめてるんだから。
それと、お前も人のこと言えないと思うが」
「は?」
「フジの性格わかってるんだろ?
だったら、気安く触るな」
「あー(笑)そうだね。藤乃ごめんね…!」
「う、ううん」
「フジ、帰ろう?
ゼン、俺達帰る」
絢世は藤乃に優しく微笑み、善一郎に五千円分の電子マネーを送った。
「五千円分もかかってないぞ?」
「もういいから。
あと、煮込みハンバーグは好きにしろ」
「ん、ありがと!
藤ちゃんも、ありがとね!」
「うん。
善くん、京滋くんもまたね」
絢世に手を引っ張られながら、藤乃は小さく手を振るのだった。
それを手を振って見送り、店員を呼んだ善一郎。
「頼んだ煮込みハンバーグ、この人の席にあげて」
そう言って、京滋を鋭く見た。
「煮込みハンバーグ、食べたんだよね…(笑)」
「そんなの知らねぇよ。
俺も帰る」
ショルダーバッグと上着を持ち、もう一度京滋を見た。
「何?」
「気をつけろよ」
「は?」
「リンってさ。
確かに自由が好きな奴だが、気まぐれな奴だから。
急に“もっと、束縛して”って言い出すぞ」
「え?」
「自由にさせると“私のこと好きじゃないの?”とか言い出してさ。
“私のことほったらかしにしないで?”とか。
自由にしてほしいっつってるクセに“私がゼン以外の男と遊んでもヤキモチ妬かないの?”とかさ。
あいつ、言ってた。
“ヤキモチは妬いてほしいけど、嫉妬はしないで”って。
…………要するに“自分勝手な女”だから!
それでも俺は好きだったけどな!」
「………」
善一郎はそこまで言うと、伝票を取り去っていった。
それを何とも言えない表情で見守っていると、丁度?琳子からメッセージが入ってきた。
【まだ、飲み会終わらないの〜?
終わったら会いたい♡
そっち行っていい?】
【どこの居酒屋?】
【何時に解散予定?】
「え?
お互い“詮索しない”って約束したじゃん…」
京滋は、切なく呟いていた。
京滋が怪訝そうに絢世を見つめる。
「当たり前だ。
痛みを与えるために握りしめてるんだから。
それと、お前も人のこと言えないと思うが」
「は?」
「フジの性格わかってるんだろ?
だったら、気安く触るな」
「あー(笑)そうだね。藤乃ごめんね…!」
「う、ううん」
「フジ、帰ろう?
ゼン、俺達帰る」
絢世は藤乃に優しく微笑み、善一郎に五千円分の電子マネーを送った。
「五千円分もかかってないぞ?」
「もういいから。
あと、煮込みハンバーグは好きにしろ」
「ん、ありがと!
藤ちゃんも、ありがとね!」
「うん。
善くん、京滋くんもまたね」
絢世に手を引っ張られながら、藤乃は小さく手を振るのだった。
それを手を振って見送り、店員を呼んだ善一郎。
「頼んだ煮込みハンバーグ、この人の席にあげて」
そう言って、京滋を鋭く見た。
「煮込みハンバーグ、食べたんだよね…(笑)」
「そんなの知らねぇよ。
俺も帰る」
ショルダーバッグと上着を持ち、もう一度京滋を見た。
「何?」
「気をつけろよ」
「は?」
「リンってさ。
確かに自由が好きな奴だが、気まぐれな奴だから。
急に“もっと、束縛して”って言い出すぞ」
「え?」
「自由にさせると“私のこと好きじゃないの?”とか言い出してさ。
“私のことほったらかしにしないで?”とか。
自由にしてほしいっつってるクセに“私がゼン以外の男と遊んでもヤキモチ妬かないの?”とかさ。
あいつ、言ってた。
“ヤキモチは妬いてほしいけど、嫉妬はしないで”って。
…………要するに“自分勝手な女”だから!
それでも俺は好きだったけどな!」
「………」
善一郎はそこまで言うと、伝票を取り去っていった。
それを何とも言えない表情で見守っていると、丁度?琳子からメッセージが入ってきた。
【まだ、飲み会終わらないの〜?
終わったら会いたい♡
そっち行っていい?】
【どこの居酒屋?】
【何時に解散予定?】
「え?
お互い“詮索しない”って約束したじゃん…」
京滋は、切なく呟いていた。