クール王子は愛したがり
目を開け顔を上げると、絢世が目の前に立っていた。
「あ…アヤ」
「遅いよ」
「ごめん…」
「早く帰ろ?」
そう言って、藤乃の手を取り指を絡めた。
藤乃が頷き、絢世に手を引かれカフェを出た。
「………」
「………」
「………」
「………」
二人ともおしゃべりではないので、基本的に沈黙が多い。
藤乃は半歩前を歩き、手を引いている絢世を見上げ「アヤ…」と遠慮がちに声をかけた。
「ん?」
「ごめんね…」
「何がごめん?」
「嫌な気持ちになったでしょ?」
「嫌な気持ちになったけど、フジのせいではないだろ?
“小津のせいで”嫌な気持ちになった」
「………」
「ねぇ、もしかしてさ。
小津に普段から何か言われてないよね?」
「え?うん。大丈夫だよ。
講義、ほとんど被ることないから。
たまに、学食とかカフェとかで見かけるってことはあるけど……
だからって全然接点ないし、話さない(笑)」
「………」
心配そうに見つめる、絢世。
藤乃は「ほんとだよ!」と微笑んだ。
二人の住まいは、ワンルームのマンション。
帰り着き、二人一緒に手洗いうがいをして、キッチンに向かった藤乃。
「アヤ、何か飲む?」
「うーん…先にシャワー浴びてくる。
最近、暑くなってきたし」
「わかった」
「一緒に浴びよ?」
そう言いながら、後ろから抱き締めてくる。
「でも私はそこまで暑くないし…」
代謝が良い絢世は、暑がりだ。
暦では春だが、毎日の気温は高め。
そのため最近の絢世は、よくシャワーを浴びる。
後ろを振り向き言う藤乃に、キスをした絢世。
口唇が離れると、またキスをしてきた。
何度もキスを繰り返す絢世を押し返す藤乃。
しかし絢世に、その手を掴まれた。
「なんで拒否するの?」
少し怒ったように低い声を出す。
「え…あ…」
「僕のこと拒否しないでよ、傷つく」
「ご、ごめんね…!
でも、そんなつもりはなくて……」
「………ほんとに?」
「うん!
その…は、恥ずかしいだけ…///////」
「キス?」
「うん…//////」
照れたように頷く藤乃が可愛くて、絢世は「じゃあ、あともう一回だけ」と呟いてキスをした。
「あ…アヤ」
「遅いよ」
「ごめん…」
「早く帰ろ?」
そう言って、藤乃の手を取り指を絡めた。
藤乃が頷き、絢世に手を引かれカフェを出た。
「………」
「………」
「………」
「………」
二人ともおしゃべりではないので、基本的に沈黙が多い。
藤乃は半歩前を歩き、手を引いている絢世を見上げ「アヤ…」と遠慮がちに声をかけた。
「ん?」
「ごめんね…」
「何がごめん?」
「嫌な気持ちになったでしょ?」
「嫌な気持ちになったけど、フジのせいではないだろ?
“小津のせいで”嫌な気持ちになった」
「………」
「ねぇ、もしかしてさ。
小津に普段から何か言われてないよね?」
「え?うん。大丈夫だよ。
講義、ほとんど被ることないから。
たまに、学食とかカフェとかで見かけるってことはあるけど……
だからって全然接点ないし、話さない(笑)」
「………」
心配そうに見つめる、絢世。
藤乃は「ほんとだよ!」と微笑んだ。
二人の住まいは、ワンルームのマンション。
帰り着き、二人一緒に手洗いうがいをして、キッチンに向かった藤乃。
「アヤ、何か飲む?」
「うーん…先にシャワー浴びてくる。
最近、暑くなってきたし」
「わかった」
「一緒に浴びよ?」
そう言いながら、後ろから抱き締めてくる。
「でも私はそこまで暑くないし…」
代謝が良い絢世は、暑がりだ。
暦では春だが、毎日の気温は高め。
そのため最近の絢世は、よくシャワーを浴びる。
後ろを振り向き言う藤乃に、キスをした絢世。
口唇が離れると、またキスをしてきた。
何度もキスを繰り返す絢世を押し返す藤乃。
しかし絢世に、その手を掴まれた。
「なんで拒否するの?」
少し怒ったように低い声を出す。
「え…あ…」
「僕のこと拒否しないでよ、傷つく」
「ご、ごめんね…!
でも、そんなつもりはなくて……」
「………ほんとに?」
「うん!
その…は、恥ずかしいだけ…///////」
「キス?」
「うん…//////」
照れたように頷く藤乃が可愛くて、絢世は「じゃあ、あともう一回だけ」と呟いてキスをした。