クール王子は愛したがり
「京滋、もう放っておこう(笑)
絢世も嫉妬深いから」

苦笑いする琳子に、京滋も困ったように微笑んだ。

藤乃が謝ろうと琳子と京滋の方に視線を向けると、メニューが塞がり「フジ!僕のことだけ見てて」と絢世に怒られる。

藤乃も困ったように、絢世に視線を戻した。


注文し、ぶっかけうどんが来てゆっくり食べ始める。

「………ん、美味しいね…!」

「うん。
…………フフ…フジ、ネギがついてる(笑)」

「え!ど、どこ!?//////」

絢世がクスクス笑って、手を伸ばしてきた。

藤乃の口の端についていたネギを取り、パクッと食べた絢世。

「……//////」
絢世の行為に顔を赤くすると、絢世が「可愛い」と言って今度は頭を撫でてきた。

「……//////」

先に食べ終わってからも、頭を撫でてきたり、左手に触れ指を絡めてきたりして、やけにスキンシップしてくる絢世。

「……//////」

琳子と京滋に見せつけているのだろう。
藤乃はランチ中、ずっと緊張していた。


ランチ後、やっとプラネタリウムに行けた絢世と藤乃。
藤乃の嬉しそうな表情に、絢世も嬉しくなる。

座席に座り、始まるのを待つ。
静かな空間に、藤乃はやっと穏やかな気持ちになる。

証明が消え、真っ暗になる。
上映が始まり、藤乃は見入っていた。

いつもなら、終了するまでずっと集中しているのだが、何故か今日は隣の絢世の事が気になる。

(なんか…視線を感じる)

ゆっくり絢世の方を見ると、案の定ジッと見られていた。

「………な、何?」
こっそり聞く、藤乃。

「フジが可愛いなって見てた」

「……//////
だ、ダメだよ。
星、綺麗だよ?」

「僕はフジを見てる方がいい」

「……//////」

「フジは星見てなよ」

「アヤも星見てて」

「嫌。
………てゆーか、あんま見つめ合ってるとキスしたくなるよ?僕」

「……//////」

「………フジ?」

「……//////」
(ヤバい、キス…したいかも?)

スクリーンに映る星達をバックにしている絢世が綺麗で、ドキドキしている藤乃。

「………」
絢世の顔が近づいてくる。

そしてキスする寸前まで近づき「したいなら、そう言ってくれればいいのに…」と呟き、キスを交わした。






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