クール王子は愛したがり
講義室で、教授が来るのを待っている間。

アヤからメッセージが入ってきた。

【ゼンに聞いたよ。
今日、無理矢理誘われてランチしたんだって?】

無理矢理ではないけどな…

私が返事出来ずにいると、またメッセージが入った。

【大丈夫だった?】
【なんかされてない?】

私は【大丈夫だよ。善くんは酷いことする人じゃないよ!】と返事した。

【そんなのわからない。
フジを傷つけようとする奴は沢山いる】
【とにかく、後から詳しく教えて】

最後にそうメッセージが来て、私は困ったような笑みが出た。


講義が終わって、いつものようにカフェに向かう。
すると、アヤがカフェの前で待っていた。

「アヤ!?」

「フジ、帰るよ」

「………う、うん」

あ…機嫌が悪い……

私の手を取ったアヤが「買い物したの?」と聞いてきた。

「うん。
講義が休みになって、時間があいたから」

「そっか!
あ!まさか、買い物もゼンと!?」

「え!?ち、違うよ!!
お買い物した後に、たまたま会ったの!
それで、ランチに誘われて………」

「そっか。
で、何買ったの?」

「あ…ブラウスとスカートと、イアリングとネックレス」

「へぇ~!
帰ってから見せてね、全部」

「う、うん。
………あ、あの、アヤ…」

「ん?」

「ネックレス、だけど……」

「うん」

「アヤにプレゼントしたくて買ったの…」

「そうなんだ!
フフ…嬉しいな!」

あ、笑ってくれた!
機嫌、良くなった?かな。

「それでね、そのネックレスだけど…」

「うん」

「メッセージの刻印をしてもらってるの。
それを今から取りに行きたいんだけど…」

「わかった」

そして私達は、ジュエリー店に向かった。

お店に着くと、男性の従業員さんが対応してきた。
「いらっしゃいませ…!」

すると、アヤが私の前にバッと遮るように立ち塞がった。
「え?あ、アヤ!?」

背が高いアヤに立ち塞がられると、完全に前が見えなくなる。
慌てて前に出ようとすると、アヤに「僕が対応するから」と言われた。

えーーー



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