クール王子は愛したがり
絢世は少しだけ、気分が良くなっていた。
“フジがヤキモチを妬いている”
この事実が、絢世を興奮させていた。
大学以外で藤乃と離れるなんて嫌で堪らないが“フジがヤキモチを妬くなら”それも良いかもしれない。
そんな事を考えていた。
同窓会の会場は、出席者の一人である同級生の兄がオーナーのイタ飯店だ。
そこを貸し切って行なわれている。
店内に入ると、善一郎が同級生達と話していて絢世に手招きする。
「あーちゃん、こっち!」
絢世はため息をつき、飲み物を取って善一郎の所へ向かった。
立食式で、絢世は善一郎達と食事や酒を楽しんでいた。
(しかし絢世は、楽しんでいるというより時間を過ごしていると言った方が正しい)
「つか、善一郎が父親って…ウケるんだが(笑)」
「うるせぇな!
でも自慢じゃないけど、俺、いいパパになりそうじゃん!」
「まぁな(笑)」
「絢世は?
例の彼女と続いてんの?」
「あぁ」
「結構長くね?」
「そうだな」
「絢世」
「何だ?」
「もう少し、楽しそうにしろよー」
「楽しくない」
「はぁ…相変わらずだな…(笑)」
そしてこちらは、小津達。
「―――――……エイコ(小津の名前)、城浜くんに声かけないの?」
「え?あ…う、うん…」
「え?え?」
「エイコ、変だよ?」
「同窓会で告るって言ってたじゃん!」
「うん…」
声をかけたい。
もっと言えば、想い続けた気持ちを伝えたい。
“あーちゃんに声かけない方がいいよ”
しかし、善一郎の言葉が蘇る。
「………なんで、あいつなの…」
不意に藤乃が頭の中に出てきて、呟く小津。
「ん?エイコ?」
「どうしたの?」
「絢世くんの彼女!!」
「え?」
「地味でブスなのに、なんで!!!
なんであんな女がいいの!!!?」
「エイコ…」
「………え……」
「ボッチだし、頭もそんな良くない。
存在感がなくて、この前なんか教授に存在把握されてなくて、欠席扱いになったって友達が言ってたし。
ウケるでしょ?(笑)
………え……」
一度吐き出すと止まらなくて、思いをぶちまけていく。
そして、ふと気づくと………
周りがシン…と静まり返っていた。
そして向かいにいる友人が、小津の背後を見て固まっている。
嫌な予感がして振り向くと…………
「言うのやめるなよ」
絢世がいた。
“フジがヤキモチを妬いている”
この事実が、絢世を興奮させていた。
大学以外で藤乃と離れるなんて嫌で堪らないが“フジがヤキモチを妬くなら”それも良いかもしれない。
そんな事を考えていた。
同窓会の会場は、出席者の一人である同級生の兄がオーナーのイタ飯店だ。
そこを貸し切って行なわれている。
店内に入ると、善一郎が同級生達と話していて絢世に手招きする。
「あーちゃん、こっち!」
絢世はため息をつき、飲み物を取って善一郎の所へ向かった。
立食式で、絢世は善一郎達と食事や酒を楽しんでいた。
(しかし絢世は、楽しんでいるというより時間を過ごしていると言った方が正しい)
「つか、善一郎が父親って…ウケるんだが(笑)」
「うるせぇな!
でも自慢じゃないけど、俺、いいパパになりそうじゃん!」
「まぁな(笑)」
「絢世は?
例の彼女と続いてんの?」
「あぁ」
「結構長くね?」
「そうだな」
「絢世」
「何だ?」
「もう少し、楽しそうにしろよー」
「楽しくない」
「はぁ…相変わらずだな…(笑)」
そしてこちらは、小津達。
「―――――……エイコ(小津の名前)、城浜くんに声かけないの?」
「え?あ…う、うん…」
「え?え?」
「エイコ、変だよ?」
「同窓会で告るって言ってたじゃん!」
「うん…」
声をかけたい。
もっと言えば、想い続けた気持ちを伝えたい。
“あーちゃんに声かけない方がいいよ”
しかし、善一郎の言葉が蘇る。
「………なんで、あいつなの…」
不意に藤乃が頭の中に出てきて、呟く小津。
「ん?エイコ?」
「どうしたの?」
「絢世くんの彼女!!」
「え?」
「地味でブスなのに、なんで!!!
なんであんな女がいいの!!!?」
「エイコ…」
「………え……」
「ボッチだし、頭もそんな良くない。
存在感がなくて、この前なんか教授に存在把握されてなくて、欠席扱いになったって友達が言ってたし。
ウケるでしょ?(笑)
………え……」
一度吐き出すと止まらなくて、思いをぶちまけていく。
そして、ふと気づくと………
周りがシン…と静まり返っていた。
そして向かいにいる友人が、小津の背後を見て固まっている。
嫌な予感がして振り向くと…………
「言うのやめるなよ」
絢世がいた。