クール王子は愛したがり
マンションに帰り着くと、藤乃が「おかえり〜」と駆け寄ってきた。

両手を広げると、嬉しそうに抱きつく藤乃。
絢世は頬を擦り寄せ「フジ…好き…」と呟いた。

そして絢世を見上げる、藤乃。

「ん?」
絢世は微笑み、藤乃の頬を撫でた。

「私ね、アヤのこと大好き…!」

「うん、僕も大好き!」

「アヤ、私のこと好きになってくれてありがとう!」

「こちらこそ!
フフ…でも、どうしたの?急に」

「私……最近、欲張りになってて……」

「ん?欲張り?」

「アヤが私を好きでいてくれて、付き合ってくれて、その上結婚したいって言ってくれてるなんて、奇跡みたいな話で、それだけでも幸せいっぱいなのに……
独り占めしたいって思うようになってる。
アヤが束縛とかしてくれると、意外と嬉しくて、その分私も独り占め出来るって嬉しくなる」

「うん」

「だから私、頑張るからね!」

「ん?」

「アヤの隣にいても、不つり合いにならないように頑張る!」

「………」

「………アヤ?」
(なんか言ってー)

「フジはそのままで十分だよ」

「え?」

「そのままのフジが好き。
いつも穏やかで、優しくて、柔らかくて、一緒にいると癒される。
笑顔がとにかく可愛くて、いつも一生懸命で、ピュアで誠実。
最高の婚約者だよ…!」

「アヤ…///////
ありがとう…!」

「フフ…
フジ、お風呂入った?」

「え?ううん。
アヤと一緒に入ろうと思ってたから」

「ん。
じゃあ…シャワー浴びよ?
…………んで、その後………抱かせてよ……」

藤乃の耳元で、色っぽく囁いた。


――――――シャワーを浴び、ベッドに移動してキスを交わす。
それだけで、興奮が増していく。

ベッドに押し倒し、藤乃の柔らかな肌に吸い付く。

藤乃の甘い声が漏れて、絢世は更にキスを落としていく。

ただ愛しくて、夢中で愛撫して、理性も余裕もなくなっていく二人。

「フジ、好き、好き……
ずっと一緒にいようね………!」


あぁもう、いっそのこと………

大学卒業なんて待たずに、早くフジを妻にしたい……!



誰も、俺達の邪魔できないように………




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