クール王子は愛したがり
またレポート作成に集中していると、絢世が藤乃の後ろのソファに座り、足で挟むように後ろから包み込んできた。

「Tシャツ着たよ」

「ちょっ…アヤ!
まだ、レポートしてるから!」

「フジが可愛いこと言うからだろ?」

「え、あ、あれは…//////」

「レポートまだ終わらないの?」

「うん、ごめん」

「僕が作ってあげようか?」

「ダメだよ」

「だって早くハグとキスしたい」

「……//////」

「ねぇ、ハグとキスしようよ」

藤乃は頷き、絢世の隣に座った。
そして抱きつく。

絢世が包み込み、ゆっくり頭を撫でる。

心地良くて、幸せな気分になる。
思わず、フフッ…と笑い声が出た。

絢世も微笑んで、二人は向き直りキスを交わした。

それから、レポートを終わらせ………
一緒に夕食の準備をする、二人。

といっても、手際よく調理をする絢世を藤乃が手伝ってるだけだが。

「ん、出来た」

「美味しそう…!」

テーブルに運び、手を合わせて食べ始める。
美味しそうに頬張る藤乃を、絢世も食べながら微笑ましく見つめ、穏やかな時間が流れていた。

夕食を終え、片付けをしてから………
いつも二人はベランダに出て空を見上げている。

「今日は、綺麗だね…!
星がよく見える!」

「そうだね」

藤乃のお気に入りの時間だ。
絢世に抱き締められ頭を撫でられたり、こんなふうに二人で空を見上げている時間が大好きだから。

そして藤乃は隣に立つ絢世をそっと見上げた。

「……//////」
(綺麗…///////)

横顔が綺麗で、いつも見惚れている藤乃。
すると、絢世が不意にこちらを見た。

「あ、そうだ!」

「……っ、え!?」
バチッと目が合い、慌てて目を逸らす。

「ん?フジ?」

「う、ううん//////
な、何?」

「●●に、新しいプラネタリウム出来たらしいよ。
ネットで見た。
今度、行こう?」

「うん!行きたい!」

「フジ、好きだもんな、プラネタリウム」

「うん!」

静かな所が好きな藤乃。
プラネタリウムは、藤乃のお気に入りの場所。
昔から、一人でも行ったりしていたくらいだ。

(でも本当のお気に入りは……
………“アヤの隣にいること”だけどね…!)



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