エリート外科医との愛人契約したら溺愛され囲われました
「順番で呼びますので、お待ちくださいね」

その時だった。

目の前がクラっと揺れる。

どうしたの?私。

「陽菜?どうしたの?」

同僚でもあり友人でもある紗季が声をかけてくれる。

「ああ、大丈夫」

「顔色悪いよ、陽菜」

私はゴクンと息を飲んだ。

ここ三日間、まともに眠れていない。

「心配かけてごめん。でも本当大丈夫だから」

そう言って私はわざと笑顔を見せた。

「だったらいいけど。何かあったら言ってね」

「分かった、分かった」

そうは言ったものの、真夜中だと言うのに患者さんは途切れなくやってくる。

体調が悪いなんて、言ってられない。

「次の方、どうされました?」

そう言って私はまた、新しい患者さんに声を掛ける。
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