【凛視点】クールで無口な先輩、実は天然で優しすぎる。――新人の私がその距離をゼロにするまでの600日
居酒屋の奥の座敷。営業部と企画部が合同で使う、少し広めの個室。
今夜は特に理由があるわけじゃなくて、部長の「たまには飲もう」という一言で決まった、気軽な社内飲み会だった。
私は企画部の同期や先輩たちと席を囲んで、にぎやかに話していた。入社してもうすぐ半年。こういう場には、だいぶ慣れてきた。
「そういえばりんりんってさ、お酒強いの?」
隣に座った同期の女の子に尋ねられて、私は生ビールを一口飲んだ。
「そこそこかな。でもワインは苦手なんだよね。地元の飲み会でやらかしてから、封印してる」
「あはは、何したの?」
「それは秘密!」
笑い声が上がる中、ふと、視線が引き寄せられた。
騒がしい座敷の向こう、少し離れた営業部の席。そこに、先輩がいた。
(あ)
それだけなら、いつも通りだった。でも…
隣の同僚と話しながら、先輩が——笑っていた。
今夜は特に理由があるわけじゃなくて、部長の「たまには飲もう」という一言で決まった、気軽な社内飲み会だった。
私は企画部の同期や先輩たちと席を囲んで、にぎやかに話していた。入社してもうすぐ半年。こういう場には、だいぶ慣れてきた。
「そういえばりんりんってさ、お酒強いの?」
隣に座った同期の女の子に尋ねられて、私は生ビールを一口飲んだ。
「そこそこかな。でもワインは苦手なんだよね。地元の飲み会でやらかしてから、封印してる」
「あはは、何したの?」
「それは秘密!」
笑い声が上がる中、ふと、視線が引き寄せられた。
騒がしい座敷の向こう、少し離れた営業部の席。そこに、先輩がいた。
(あ)
それだけなら、いつも通りだった。でも…
隣の同僚と話しながら、先輩が——笑っていた。