クールで無口な先輩、実は天然で優しすぎる。――新人の私がその距離をゼロにするまでの600日
彼女を、新設する別ユニットのリーダー、あるいはサブリーダーに推薦するのだ。
この半年間の彼女の成長と実績を見れば、抜擢されるのはごく自然な流れであり、誰も不自然には思わない。部長も間違いなく快諾するだろう。

そして何より——彼女が別のユニットを牽引する立場になれば、俺の隣で一緒に一つの資料を覗き込むこともなくなる。必然的に打ち合わせの回数も減り、物理的にも業務的にも、明確な「壁」ができる。

(……完璧だ)

自分の中に「出口戦略」を見出したことで、俺の心はようやく平穏を取り戻した。
彼女のキャリアアップにもなり、俺の精神も守られる。この完璧な解決策を胸に抱いたことで、俺は少しだけ心の余裕を取り戻し、年末を迎えることができた。
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