【凛視点】クールで無口な先輩、実は天然で優しすぎる。――新人の私がその距離をゼロにするまでの600日
プレゼン終了後、担当者に見送られてフロアを出た。エレベーターのボタンを押して、扉が閉まると2人きりになった。
沈黙が重い。少し俯きながら、意を決して口を開く。
「……本当に、すみませんでした。私のミスで……」
先輩は小さく首を振った。
目を少し逸らしながら、でも穏やかな声で、
「資料自体はとても良かったよ」
私は顔を上げた。
「数値のところ、あれは完全に俺の確認ミスだ。こっちこそごめん。焦らせてしまって」
エレベーターのドアが開いた。先輩はそれだけ言って、先にロビーへ出て行った。私はしばらく、ドアが閉まりかけるのも気づかずに立っていた。
(……え、こんな優しい声で話すんだ……)
帰りの車内。先輩がぽつりと呟く。
「……次、俺がちゃんと確認するから。一緒に頑張ろう」
「はい!」と元気に返したけど、声が少し上ずっていた。
(怒られると思ってたのに、先輩は私を責めなかった。
その事実だけで、胸の奥がじんと熱くなった。
まだ少し怖いけれど、この人となら私、頑張れるかも…!)
沈黙が重い。少し俯きながら、意を決して口を開く。
「……本当に、すみませんでした。私のミスで……」
先輩は小さく首を振った。
目を少し逸らしながら、でも穏やかな声で、
「資料自体はとても良かったよ」
私は顔を上げた。
「数値のところ、あれは完全に俺の確認ミスだ。こっちこそごめん。焦らせてしまって」
エレベーターのドアが開いた。先輩はそれだけ言って、先にロビーへ出て行った。私はしばらく、ドアが閉まりかけるのも気づかずに立っていた。
(……え、こんな優しい声で話すんだ……)
帰りの車内。先輩がぽつりと呟く。
「……次、俺がちゃんと確認するから。一緒に頑張ろう」
「はい!」と元気に返したけど、声が少し上ずっていた。
(怒られると思ってたのに、先輩は私を責めなかった。
その事実だけで、胸の奥がじんと熱くなった。
まだ少し怖いけれど、この人となら私、頑張れるかも…!)