駄目な私を愛する理由が最低だったので、即さようなら
「カトリーナ、僕と結婚して欲しい!」



「えぇ!?」



 突然誰もが憧れる最高の公爵令息であるシュナイダー様から結婚を申し込まれた私は、驚きのあまりまともな反応もできない……




「当然応じてくれるよね?」




「ええ?私がですか?だってシュナイダー様ならば、私なんかよりももっと素敵な方というか、そもそも子爵家である私とでは身分すら釣り合いませんよ?それにほとんど親しい付き合いも今まで無かったでは無いですか!」




 ……驚き過ぎて早口でまくしたててしまったが、我ながら上手く頭が回ったなと妙に驚いたのである!





「いや前から僕は君がいいと思っていたのだ、カトリーナ!」





 えぇ!まさかこんな玉の輿があるなんて、地味で冴えずに、まともに殿方からも声をかけられず、何のとりえもない下級貴族のが私がですよ?




 まさか、シュナイダー様ともあろうお方が、下級貴族の私をからかって遊んでいるとは思えませんし……!



 しかしだ、一応尋ねないと……!




「……あのですね、望外の喜びなのですが、本当に私でよろしいのでしょうか?」






「心配無用、私は騙したりなどしていないよ!」





「ええ……そこは疑っていないのですが、シュナイダー様ともあろうお方がそんなことはするわけ無いと、でもどうして私なのか……」




「よくぞ聞いてくれた、カトリーナがいいと思った理由は3つある!1つは、子爵令嬢だからだ!」



「ええ?どうして身分の低い私がいいのですか!?」




「簡単だ、私は公爵家の後継者様だぞ!私の輝きは妻に左右されないことを示すために、身分が低い女のほうがいいのだ!」





 何かよく分からないことを言っていますね……




「はぁ……あとの2つはなんでしょうか?」





「2つ目は君が地味というのが素晴らしい!我が公爵家を持ってすれば、どんな地味な令嬢であっても美しくできるという宣伝になるだろう!君も美しくなれて一石二鳥だな!」





 ……何か割と理由が酷くないですか?




 私がもう困惑していると……




「あ……あのあと1つは何でしょうか?」





「最後の1つは簡単だ!そんな何もかも僕のおかげで輝けた君は、僕を一生愛して当然だ!これで幸せな結婚生活間違いないだろ?」





 ……私は思った、下級貴族にも五分の魂というかここまで馬鹿にされて、結婚したいと言う気持ちが一気に失せた!




 ということで、




「断りします!」




「な……なんだって!?」




 まるで天地がひっくり返ったような顔をされたが、私は無視して歩き去った!





 するとあの人ドMなんでしょうか?すっかり私の虜になって、毎日のように花束を用意して紳士的に口説こうとしてくるのですが、もう無視ですよ無視!




 だってああいう人って、応じたら絶対に増長しますからね!




 ああいう人を甘やかしてはいけない!




 私には何となく分かるのです!
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