黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
「だから。
夏初が謝る必要はないって。
悪いのはあの会社と篠木って女。
がっつり賠償金と慰謝料取ってやる」
うっすらと晴貴さんが笑い、私が訴えられるわけでもないのに怯えた。
来たのは大型家電店だったが、大手携帯会社のコーナーへ連れていかれた。
「えっ、今までどおり格安SIMの会社でいいです!」
高額な使用料金が払える気がしないし、機種代も厳しい。
「安心を買うと思えば安いから、ここで」
しかし晴貴さんが押し切ってくる。
「もし大災害とか起こったら、大手のほうが安心だ。
使用料金が心配なら僕が払うから気にしなくていい」
災害時は大手のほうが安心というのは一理あると思う。
しかし、後半が理解できない。
「あの。
携帯代を払ってもらうとかダメですよ!」
「え?
なんで僕が夏初の携帯代を払ったらダメなの?」
眼鏡の向こうでさも意外そうに彼は何度か大きく瞬きをしたが、反対になぜいいと思っているのか聞きたい。
「私たちは結婚しているわけでもないですし」
「じゃあ、今すぐ結婚しよう。
今から役所に行けば夏初の戸籍も取れるし……」
夏初が謝る必要はないって。
悪いのはあの会社と篠木って女。
がっつり賠償金と慰謝料取ってやる」
うっすらと晴貴さんが笑い、私が訴えられるわけでもないのに怯えた。
来たのは大型家電店だったが、大手携帯会社のコーナーへ連れていかれた。
「えっ、今までどおり格安SIMの会社でいいです!」
高額な使用料金が払える気がしないし、機種代も厳しい。
「安心を買うと思えば安いから、ここで」
しかし晴貴さんが押し切ってくる。
「もし大災害とか起こったら、大手のほうが安心だ。
使用料金が心配なら僕が払うから気にしなくていい」
災害時は大手のほうが安心というのは一理あると思う。
しかし、後半が理解できない。
「あの。
携帯代を払ってもらうとかダメですよ!」
「え?
なんで僕が夏初の携帯代を払ったらダメなの?」
眼鏡の向こうでさも意外そうに彼は何度か大きく瞬きをしたが、反対になぜいいと思っているのか聞きたい。
「私たちは結婚しているわけでもないですし」
「じゃあ、今すぐ結婚しよう。
今から役所に行けば夏初の戸籍も取れるし……」