黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
「他のものもちゃんと取り返してくるから、心配しないでいい」
私を安心させたいのか、彼が額に口づけを落とす。
こんな優しい人に好きになってもらえて、私は幸せだ。
夜ごはんは晴貴さんが買ってきてくれたお弁当で済ませる。
「ここ、めっちゃ高いお店じゃないですか。
いいんですか?」
紙袋に入っていたのは高級焼き肉店のお弁当だった。
いや、確認したところでいまさら返品できないのもわかっているが、それでも聞いてしまう。
「昨日、頑張った夏初にご褒美だから、ありだ」
得意げに眼鏡のブリッジを押し上げる晴貴さんがおかしくて、ちょっと笑ってしまった。
「んー、美味しいー」
ひとくち頬張った焼き肉弁当は口の中でお肉が蕩け、脂の甘みが広がった。
さらに安物の味が濃いだけのタレとは違い、上品なタレの旨味が肉の味を引き立てる。
「喜んでくれたんならよかった」
口が埋まっていたので黙ってうんうんと何度も力一杯頷く。
これだけでもう、昨日の査問会なんて飛んでいきそうだ。
「あの」
「なに?」
私に改まって声をかけられ、彼が少し不安そうになる。
私を安心させたいのか、彼が額に口づけを落とす。
こんな優しい人に好きになってもらえて、私は幸せだ。
夜ごはんは晴貴さんが買ってきてくれたお弁当で済ませる。
「ここ、めっちゃ高いお店じゃないですか。
いいんですか?」
紙袋に入っていたのは高級焼き肉店のお弁当だった。
いや、確認したところでいまさら返品できないのもわかっているが、それでも聞いてしまう。
「昨日、頑張った夏初にご褒美だから、ありだ」
得意げに眼鏡のブリッジを押し上げる晴貴さんがおかしくて、ちょっと笑ってしまった。
「んー、美味しいー」
ひとくち頬張った焼き肉弁当は口の中でお肉が蕩け、脂の甘みが広がった。
さらに安物の味が濃いだけのタレとは違い、上品なタレの旨味が肉の味を引き立てる。
「喜んでくれたんならよかった」
口が埋まっていたので黙ってうんうんと何度も力一杯頷く。
これだけでもう、昨日の査問会なんて飛んでいきそうだ。
「あの」
「なに?」
私に改まって声をかけられ、彼が少し不安そうになる。