黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
「ちょっと待ってて。
すぐに所長も来るし」
【Managing Partner’s Office】と表札のついた部屋に私を案内し、陽川さんは出ていった。
「大丈夫かな……」
この部屋に来るまで壁で区切られた部屋がいくつもあった。
なんとなく小さな事務所を想像して採用試験を受けてみようと決めたが、こんなに大きなところとは思わない。
それにだいたい、落ちる前提だったのだ。
いまさらになって、採用が決まってここで本当に働けるのか自信がない。
「お待たせしました」
落ち着かずそわそわと待っていたら、すぐに所長と晴貴さんがやってきた。
陽川さんがコーヒーのカップを銘々の前に置く。
「はじめまして。
所長の鹿野谷です」
「夜桜です!
本日はよろしくお願いいたします!」
差し出された名刺を慌てて受け取る。
「こちらこそよろしくお願いします」
目尻を下げて柔らかく笑った所長は温和な印象で、いかにもイケオジといった感じがした。
おかげでこんな人の下なら働きやすいかもと少しほっとした。
タブレットで私が送った書類を所長が確認しながら面接が始まる。
すぐに所長も来るし」
【Managing Partner’s Office】と表札のついた部屋に私を案内し、陽川さんは出ていった。
「大丈夫かな……」
この部屋に来るまで壁で区切られた部屋がいくつもあった。
なんとなく小さな事務所を想像して採用試験を受けてみようと決めたが、こんなに大きなところとは思わない。
それにだいたい、落ちる前提だったのだ。
いまさらになって、採用が決まってここで本当に働けるのか自信がない。
「お待たせしました」
落ち着かずそわそわと待っていたら、すぐに所長と晴貴さんがやってきた。
陽川さんがコーヒーのカップを銘々の前に置く。
「はじめまして。
所長の鹿野谷です」
「夜桜です!
本日はよろしくお願いいたします!」
差し出された名刺を慌てて受け取る。
「こちらこそよろしくお願いします」
目尻を下げて柔らかく笑った所長は温和な印象で、いかにもイケオジといった感じがした。
おかげでこんな人の下なら働きやすいかもと少しほっとした。
タブレットで私が送った書類を所長が確認しながら面接が始まる。