黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
まさか、自分がこんな立派な弁護士事務所で働けるなんて思ってもいなかった。
「まあ、あとはあの会社を無事に辞められなきゃだけどね」
困ったように所長が笑う。
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
こうやって雇ってくれるところはあるのに、ままならない自分がもどかしい。
「夜桜さんが謝ることじゃないですよ。
陽川先生、この件、どうなってるの?」
「内容証明は送ったんですが無視してますね。
ハローワークにも通報済みなのでそろそろもう一度、連絡してみようと思います」
「よろしい。
横領疑惑の件も含めて徹底的にやってやりなさい。
だいたい、査問会とか違法だしね」
所長はにっこりと笑ったがその目は本気だった。
この上司にしてこの部下なのだと納得した。
ビルの一階まで晴貴さんが送ってくれた。
「よかったら近くで待ってて。
今日は早く上がるから就職祝いで美味しいもの、食べに行こう」
彼が携帯の画面に指を走らせたすぐあと、私の携帯が通知音を立てる。
確認すると晴貴さんから使っているバーコード払いに送金されていた。
「就職祝いとか大げさです。
晩ごはん、作りますよ」
「まあ、あとはあの会社を無事に辞められなきゃだけどね」
困ったように所長が笑う。
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
こうやって雇ってくれるところはあるのに、ままならない自分がもどかしい。
「夜桜さんが謝ることじゃないですよ。
陽川先生、この件、どうなってるの?」
「内容証明は送ったんですが無視してますね。
ハローワークにも通報済みなのでそろそろもう一度、連絡してみようと思います」
「よろしい。
横領疑惑の件も含めて徹底的にやってやりなさい。
だいたい、査問会とか違法だしね」
所長はにっこりと笑ったがその目は本気だった。
この上司にしてこの部下なのだと納得した。
ビルの一階まで晴貴さんが送ってくれた。
「よかったら近くで待ってて。
今日は早く上がるから就職祝いで美味しいもの、食べに行こう」
彼が携帯の画面に指を走らせたすぐあと、私の携帯が通知音を立てる。
確認すると晴貴さんから使っているバーコード払いに送金されていた。
「就職祝いとか大げさです。
晩ごはん、作りますよ」