黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
斉藤さんも他の皆さんの苦笑い気味だが、今まで会社の飲み会といえばチェーンの居酒屋一択だったので、世界が違いすぎる。
全員が揃うまで、待っているあいだも軽くお酒が出た。
「今日も大御所の先生方、来るんですよね」
「もちろん。
あの方たち、事務所の飲み会が楽しみだもの」
カシスソーダを傾けながら、先輩方の話を聞く。
今日は外部の先生方もあわせて四十人くらい参加なのらしい。
当然、初めて顔をあわせる先生もいるので緊張する。
ほぼ時間どおりに歓迎会が始まる。
時間になっても上司が来ず、気まずい思いをして待つ必要もない。
「新しく鹿野谷法律事務所の一員になった夜桜さんを歓迎して。
乾杯」
所長の軽い挨拶のあと、シャンパンで乾杯し銘々食べ始める。
「どうぞ」
「あり……」
所長にお酌しようとシャンパンの瓶を取ったが、彼はグラスを上げかけて止まった。
「夜桜さん。
ここではそういうこと、しなくていいですよ。
飲みたい人間は自分で注ぐ」
隣で晴貴さんがうんうんと頷いているが、信じられない。
しかし見渡してみると大抵、大御所の先生も自分でお酒を注いでいた。
「そうそう」
全員が揃うまで、待っているあいだも軽くお酒が出た。
「今日も大御所の先生方、来るんですよね」
「もちろん。
あの方たち、事務所の飲み会が楽しみだもの」
カシスソーダを傾けながら、先輩方の話を聞く。
今日は外部の先生方もあわせて四十人くらい参加なのらしい。
当然、初めて顔をあわせる先生もいるので緊張する。
ほぼ時間どおりに歓迎会が始まる。
時間になっても上司が来ず、気まずい思いをして待つ必要もない。
「新しく鹿野谷法律事務所の一員になった夜桜さんを歓迎して。
乾杯」
所長の軽い挨拶のあと、シャンパンで乾杯し銘々食べ始める。
「どうぞ」
「あり……」
所長にお酌しようとシャンパンの瓶を取ったが、彼はグラスを上げかけて止まった。
「夜桜さん。
ここではそういうこと、しなくていいですよ。
飲みたい人間は自分で注ぐ」
隣で晴貴さんがうんうんと頷いているが、信じられない。
しかし見渡してみると大抵、大御所の先生も自分でお酒を注いでいた。
「そうそう」