黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
前の会社ならこんなミスをしようものなら大声で怒られるか、ねちねちいつまでも責められるかのどちらかだった。
けれど斉藤さんは私のことを思って注意してくれて、ありがたかった。
お昼は晴貴さんが事務所にいたので、外ランチに誘ってくれた。
「はぁーっ……」
オシャレなカフェでカレープレートを食べながら先ほどのミスを思い出してため息が漏れた。
「なにかあったのか」
そのせいで晴貴さんが心配そうに聞いてくる。
「あっ、ちょっと仕事でミスしちゃって。
宛名間違えて書類入れちゃうとか、注意散漫になってたなって……」
再び私の口から、憂鬱なため息が落ちた。
「もしかして酷く叱られたのか」
「違います、違います。
斉藤さんが私のことを思って厳しく叱ってくれたのはわかってるので」
彼の眉間に皺が寄り、慌てて笑って取り繕う。
「あんなミスしちゃう自分が許せないっていうか。
斉藤さんが気づいて止めてくれたからよかったものの、あのまま発送されていたらと考えたら……せっかく就職できたのに解雇されてたかも」
その可能性にいまさらながら思い至り、ガクガクと震えた。
けれど斉藤さんは私のことを思って注意してくれて、ありがたかった。
お昼は晴貴さんが事務所にいたので、外ランチに誘ってくれた。
「はぁーっ……」
オシャレなカフェでカレープレートを食べながら先ほどのミスを思い出してため息が漏れた。
「なにかあったのか」
そのせいで晴貴さんが心配そうに聞いてくる。
「あっ、ちょっと仕事でミスしちゃって。
宛名間違えて書類入れちゃうとか、注意散漫になってたなって……」
再び私の口から、憂鬱なため息が落ちた。
「もしかして酷く叱られたのか」
「違います、違います。
斉藤さんが私のことを思って厳しく叱ってくれたのはわかってるので」
彼の眉間に皺が寄り、慌てて笑って取り繕う。
「あんなミスしちゃう自分が許せないっていうか。
斉藤さんが気づいて止めてくれたからよかったものの、あのまま発送されていたらと考えたら……せっかく就職できたのに解雇されてたかも」
その可能性にいまさらながら思い至り、ガクガクと震えた。