黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
晴貴さんは中身がイケメンだが、憲吾先生はパワハラ気質だし。
気づいたらパーソナルスペースとかガン無視どころか、憲吾先生はキスする体勢に入っていた。
「ちょっ、やめて、ください!」
思いっきり胸を押して拒否するが相手は男。
私ごときの力ではびくともしない。
「やだ、やめてって」
迫り来る汚い唇から逃れようと、顔を背ける。
もし、本当にキスしてきたらその唇に噛みついてやる!と決心したが。
「……なに、してるんですか」
凍てつくほどに冷たい声が聞こえてきて、憲吾先生が止まった。
「なにをしているのかと聞いているんです」
つかつかとやってきたその人――晴貴さんが私を庇うように憲吾先生とのあいだに割り込む。
「ちょっと揶揄ってただけだろ」
悪びれるどころか憲吾先生はバカにするように軽く笑った。
私の視界を大きな背中が塞ぐ。
今頃になってどっど、どっどと心臓が激しく鼓動し、呼吸が浅くなっていった。
「とことん追求してやりたいが……あとだ。
夏初」
くるりと振り返った晴貴さんが、私を包み込む。
「大丈夫、落ち着いて。
ゆっくり息して」
気づいたらパーソナルスペースとかガン無視どころか、憲吾先生はキスする体勢に入っていた。
「ちょっ、やめて、ください!」
思いっきり胸を押して拒否するが相手は男。
私ごときの力ではびくともしない。
「やだ、やめてって」
迫り来る汚い唇から逃れようと、顔を背ける。
もし、本当にキスしてきたらその唇に噛みついてやる!と決心したが。
「……なに、してるんですか」
凍てつくほどに冷たい声が聞こえてきて、憲吾先生が止まった。
「なにをしているのかと聞いているんです」
つかつかとやってきたその人――晴貴さんが私を庇うように憲吾先生とのあいだに割り込む。
「ちょっと揶揄ってただけだろ」
悪びれるどころか憲吾先生はバカにするように軽く笑った。
私の視界を大きな背中が塞ぐ。
今頃になってどっど、どっどと心臓が激しく鼓動し、呼吸が浅くなっていった。
「とことん追求してやりたいが……あとだ。
夏初」
くるりと振り返った晴貴さんが、私を包み込む。
「大丈夫、落ち着いて。
ゆっくり息して」