黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
「……僕は夏初を守ると誓ったんだ」
睨むように彼が、私を見る。
「だから夏初を傷つけるヤツは絶対に許さない」
レンズの向こうの目は、強い決意で燃えていた。
「それが自分でも、ですか」
彼が短く、息を呑む。
けれどすぐに皮肉るように唇を歪めた。
「僕が夏初を傷つけるというのなら、僕は僕自身を許さない」
「だったら」
わかってくれると思った私が浅はかだったと、すぐに知った。
「反対に聞くが。
栗下に憲吾先生を許してやれと言われて夏初は少しも傷つかなかったのか?
斉藤にきつく注意されたときは?」
「だからそれは」
「傷ついたのは間違いないんだろ」
返す言葉がなくなって黙っていた。
確かに栗下先生の発言には少し、嫌な気持ちになっていた。
斉藤さんに怒られたのは自分が悪いとわかっているが、平気だったかと言われればそうではない。
「なら、許す必要はない」
うっすらと彼が笑う。
なぜかその顔が、綺麗だと思っていた。
「でも、それは私のためにはならないのでやめてもらいたいんです」
晴貴さんが正しいと信じそうになる気持ちを抑え、自分の意志を伝える。
睨むように彼が、私を見る。
「だから夏初を傷つけるヤツは絶対に許さない」
レンズの向こうの目は、強い決意で燃えていた。
「それが自分でも、ですか」
彼が短く、息を呑む。
けれどすぐに皮肉るように唇を歪めた。
「僕が夏初を傷つけるというのなら、僕は僕自身を許さない」
「だったら」
わかってくれると思った私が浅はかだったと、すぐに知った。
「反対に聞くが。
栗下に憲吾先生を許してやれと言われて夏初は少しも傷つかなかったのか?
斉藤にきつく注意されたときは?」
「だからそれは」
「傷ついたのは間違いないんだろ」
返す言葉がなくなって黙っていた。
確かに栗下先生の発言には少し、嫌な気持ちになっていた。
斉藤さんに怒られたのは自分が悪いとわかっているが、平気だったかと言われればそうではない。
「なら、許す必要はない」
うっすらと彼が笑う。
なぜかその顔が、綺麗だと思っていた。
「でも、それは私のためにはならないのでやめてもらいたいんです」
晴貴さんが正しいと信じそうになる気持ちを抑え、自分の意志を伝える。