黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
荒い息を繰り返し、心地いい疲れに浸る。
丁寧に指で、舌で愛撫され、数え切れないほどイかされた。
そのあとはがつがつと求められ、ようやく息をついたものの。

「まだだ。
これくらいじゃ、まだアイツを消せてない」

晴貴さんが新しいものの封を切り――

「夏初に触れていいのは僕だけだ。
この僕、だけだ」

私の身体を揺らす晴貴さんに、いつのような余裕はない。
それだけ私に憲吾先生が触れたのが嫌だったのだと感じさせた。

「はる、き」

飛びそうになる意識で必死に手を伸ばし、彼の顔に触れる。
晴貴さんはびくりと大きく身体を震わせ、動きを止めた。

「晴貴で満たして、忘れさせ、て」

精一杯の気持ちで笑顔を作る。
憲吾先生にキスされそうになったくらいでこんなに嫉妬を叩きつけてくる晴貴さんが愛おしい。
そのくらい深く愛されているのだと心が満たされ、憲吾先生なんて霞んで消えていった。

「夏初」

晴貴さんの唇が重なる。

「僕の可愛い可愛い夏初」

ちゅっ、ちゅっと顔中に落とされる口づけが、くすぐったくて気持ちいい。

「もう二度と、あんな男に触れさせたりしない。
夏初を絶対に守ると誓う」

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