黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
「その。
確かに怖かったですけど、もう大丈夫ですし。
私は気にしていませんので」
「許してくれるのか」
顔を上げた彼は縋るようだった。
「あ、いや。
夜桜さんが許してくれてもダメだ。
オレがオレを許せない」
けれどすぐに、彼の表情が思い詰めたものへと戻る。
「あんなこと言うなんてオレ、もう弁護士失格だよな。
いっそ、弁護士辞めて……」
「そこまでする必要はありませんので!」
栗下先生は今にも退職願を出しそうで、慌てて止めた。
「でも……」
「その気持ちで同じような被害に遭っている方たちに寄り添ってください。
きっと、救われると思います」
納得していない様子の彼を必死で説得する。
それにここまで反省している彼なら、親身になって相談に乗ってくれるだろう。
「夜桜さんがそう言うのなら」
「はい」
渋々な彼にこれが正解だと笑って頷く。
「けど、ほんとにごめん!
次からは気をつけるから!」
しかし栗下先生はまだ完全に納得していないのか、また勢いよく頭を下げてきて苦笑いしかできなかった。
事務室に戻る前にお手洗いに寄る。
確かに怖かったですけど、もう大丈夫ですし。
私は気にしていませんので」
「許してくれるのか」
顔を上げた彼は縋るようだった。
「あ、いや。
夜桜さんが許してくれてもダメだ。
オレがオレを許せない」
けれどすぐに、彼の表情が思い詰めたものへと戻る。
「あんなこと言うなんてオレ、もう弁護士失格だよな。
いっそ、弁護士辞めて……」
「そこまでする必要はありませんので!」
栗下先生は今にも退職願を出しそうで、慌てて止めた。
「でも……」
「その気持ちで同じような被害に遭っている方たちに寄り添ってください。
きっと、救われると思います」
納得していない様子の彼を必死で説得する。
それにここまで反省している彼なら、親身になって相談に乗ってくれるだろう。
「夜桜さんがそう言うのなら」
「はい」
渋々な彼にこれが正解だと笑って頷く。
「けど、ほんとにごめん!
次からは気をつけるから!」
しかし栗下先生はまだ完全に納得していないのか、また勢いよく頭を下げてきて苦笑いしかできなかった。
事務室に戻る前にお手洗いに寄る。