黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
「篠木さんを雇うとか本気ですか。
公私混同も甚だしい」
「それは陽川も一緒だろ。
自分の彼女を秘書にしてるんだし」
ふふんとバカにするように憲吾先生が鼻で笑う。
確かに私はコネ入社のえこひいきと言われても反論できない。
「決めたのは僕じゃありません、所長です。
それに夜桜さんは正当な手続きを踏んで採用されました」
晴貴さんの説明で俯きそうだった顔が上がる。
そうだ、晴貴さんは紹介はしてくれたが、それだけだ。
私はきちんと審査を通って採用された。
後ろめたく思う必要などない。
「そうだ、決めるのはオマエじゃない。
次期所長のこのオレだ」
得意げに憲吾先生がなにを言っているのかわからず、ぽかんとしてしまった。
「決めるのは所長です。
あなたでは、ない」
強めに晴貴さんが言い切り、彼がそこはかとなく苛立っているのを感じる。
「だから、決めるのは次期所長のオレだ」
憲吾先生が同じことを繰り返す。
晴貴さんは頭が痛そうだが、私も同じ気持ちだった。
「そもそも横領の容疑がかかっている人間を雇うとかできるわけがないでしょう?
事務所の信用にも関わりますし、彼女自身が信用できない」
公私混同も甚だしい」
「それは陽川も一緒だろ。
自分の彼女を秘書にしてるんだし」
ふふんとバカにするように憲吾先生が鼻で笑う。
確かに私はコネ入社のえこひいきと言われても反論できない。
「決めたのは僕じゃありません、所長です。
それに夜桜さんは正当な手続きを踏んで採用されました」
晴貴さんの説明で俯きそうだった顔が上がる。
そうだ、晴貴さんは紹介はしてくれたが、それだけだ。
私はきちんと審査を通って採用された。
後ろめたく思う必要などない。
「そうだ、決めるのはオマエじゃない。
次期所長のこのオレだ」
得意げに憲吾先生がなにを言っているのかわからず、ぽかんとしてしまった。
「決めるのは所長です。
あなたでは、ない」
強めに晴貴さんが言い切り、彼がそこはかとなく苛立っているのを感じる。
「だから、決めるのは次期所長のオレだ」
憲吾先生が同じことを繰り返す。
晴貴さんは頭が痛そうだが、私も同じ気持ちだった。
「そもそも横領の容疑がかかっている人間を雇うとかできるわけがないでしょう?
事務所の信用にも関わりますし、彼女自身が信用できない」