黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
「弁護士さんって夏初ちゃんが転職したのと関係あるの?
さっき、陽川さんが上司って言ってたし。
まあ、お母さんは早くあの会社、辞めたほうがいいって思ってたからよかったけど」
「晴貴さんが事務員を募集してるから来ないかって誘ってくれて、ダメ元で応募したら採用された」
横領を疑われて会社を辞め、争っている話はなんとなく誤魔化した。
両親を心配させたくない。
「夏初さんほどの能力がある方をあんな会社で飼い殺しにするのはもったいないです。
うちに来てもらって本当によかった」
晴貴さんはそう言うが、私はまだ今の事務所に採用されたのはなにかの間違いではないかと思うときがある。
それくらい私の中では奇跡なのだ。
「まーねー、英語は私がたたき込んだし、それだけはどこに出しても恥ずかしくないと思ってるわ」
母は得意げだが、私は当時を思い出して暗い気持ちになった。
ろくに話せないのに参加者がほぼ外国人の子供キャンプに兄とふたりで参加させられたり、長い休みのあいだは日本語を禁止されたり。
さっき、陽川さんが上司って言ってたし。
まあ、お母さんは早くあの会社、辞めたほうがいいって思ってたからよかったけど」
「晴貴さんが事務員を募集してるから来ないかって誘ってくれて、ダメ元で応募したら採用された」
横領を疑われて会社を辞め、争っている話はなんとなく誤魔化した。
両親を心配させたくない。
「夏初さんほどの能力がある方をあんな会社で飼い殺しにするのはもったいないです。
うちに来てもらって本当によかった」
晴貴さんはそう言うが、私はまだ今の事務所に採用されたのはなにかの間違いではないかと思うときがある。
それくらい私の中では奇跡なのだ。
「まーねー、英語は私がたたき込んだし、それだけはどこに出しても恥ずかしくないと思ってるわ」
母は得意げだが、私は当時を思い出して暗い気持ちになった。
ろくに話せないのに参加者がほぼ外国人の子供キャンプに兄とふたりで参加させられたり、長い休みのあいだは日本語を禁止されたり。