黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
第八章 夏初さんとは結婚を前提にお付き合いさせていただけたら
「ねえ夜桜。
これ、どうしたらいいの?」
声をかけられて、緊張で喉がひゅっと息を吸い込んだのがわかった。
自分に言い聞かせ、ゆっくり息をしようと心がける。
しかし相手は私のそんな様子に気づかず、話し続けた。
「てか、私忙しいんだから夜桜、やっておいて」
キーボードの上に投げ出された書類を無言で見つめる。
だんだんと指先が冷え、周囲の声が遠くなっていく。
自分がちゃんと、呼吸ができているのか自信がない。
「なにやってるの」
軽く背中を叩かれ、意識が目の前に戻ってきた。
「篠木さん。
それはあなたの仕事でしょ?
わからないなら憲吾先生に聞いて。
あなたはここの事務員じゃないんだから」
斉藤さんに目配せされ、近くにいた女性事務員が私を立たせる。
そのまま支えて、奥の若手先生たちのスペースへ連れていった。
大内先生が立ち上がって椅子を空け、私を座らせてくれる。
「大丈夫?」
私の前にしゃがみ、両手を握ってくれた大内先生に黙ってうんと頷く。
「オレ、なんか飲み物取ってくる」
すぐに栗下先生がスペースを出ていった。
これ、どうしたらいいの?」
声をかけられて、緊張で喉がひゅっと息を吸い込んだのがわかった。
自分に言い聞かせ、ゆっくり息をしようと心がける。
しかし相手は私のそんな様子に気づかず、話し続けた。
「てか、私忙しいんだから夜桜、やっておいて」
キーボードの上に投げ出された書類を無言で見つめる。
だんだんと指先が冷え、周囲の声が遠くなっていく。
自分がちゃんと、呼吸ができているのか自信がない。
「なにやってるの」
軽く背中を叩かれ、意識が目の前に戻ってきた。
「篠木さん。
それはあなたの仕事でしょ?
わからないなら憲吾先生に聞いて。
あなたはここの事務員じゃないんだから」
斉藤さんに目配せされ、近くにいた女性事務員が私を立たせる。
そのまま支えて、奥の若手先生たちのスペースへ連れていった。
大内先生が立ち上がって椅子を空け、私を座らせてくれる。
「大丈夫?」
私の前にしゃがみ、両手を握ってくれた大内先生に黙ってうんと頷く。
「オレ、なんか飲み物取ってくる」
すぐに栗下先生がスペースを出ていった。