黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
晴貴さんの腕が背中に回り、立とうとした――が。
「あ、歩けます……」
彼に抱きかかえられ、あまりの恥ずかしさに声はか細くなった。
「ダメだ」
しかし晴貴さんの心配は最高潮らしくそのまま事務室を連れ出され、彼の部屋の、ソファーの上にようやく下ろしてもらえた。
「安心していい、あの女はここまで入ってこられない。
そうだ、なにか飲み物持ってこようか」
膝を折って目をあわせ私を心配していた彼だが、飲み物を取りに行こうと勢いよく立ち上がる。
そのタイミングでドアがノックされた。
「はい」
半ば苛立ちながら晴貴さんがドアを開ける。
「これ。
よかったら」
「あ、ありがとう」
栗下先生に水のペットボトルを差し出され、戸惑い気味に晴貴さんは受け取った。
「夏初。
飲めるか?」
「ありがとう、ございます」
ペットボトルを受け取った、手はまだ震えていた。
蓋は緩めてくれていて、そういう気遣いがありがたい。
ゆっくりと数口、水を飲んで長く息を吐きだした。
「事務室には入るなと言ってあるのに」
「そう、ですね」
「あ、歩けます……」
彼に抱きかかえられ、あまりの恥ずかしさに声はか細くなった。
「ダメだ」
しかし晴貴さんの心配は最高潮らしくそのまま事務室を連れ出され、彼の部屋の、ソファーの上にようやく下ろしてもらえた。
「安心していい、あの女はここまで入ってこられない。
そうだ、なにか飲み物持ってこようか」
膝を折って目をあわせ私を心配していた彼だが、飲み物を取りに行こうと勢いよく立ち上がる。
そのタイミングでドアがノックされた。
「はい」
半ば苛立ちながら晴貴さんがドアを開ける。
「これ。
よかったら」
「あ、ありがとう」
栗下先生に水のペットボトルを差し出され、戸惑い気味に晴貴さんは受け取った。
「夏初。
飲めるか?」
「ありがとう、ございます」
ペットボトルを受け取った、手はまだ震えていた。
蓋は緩めてくれていて、そういう気遣いがありがたい。
ゆっくりと数口、水を飲んで長く息を吐きだした。
「事務室には入るなと言ってあるのに」
「そう、ですね」