黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
翌日、出勤すると事務所は妙な空気だった。
これには覚えがある、前の会社で私が会社のお金を横領していると怪文書がばら撒かれたあのときと同じだ。
今度はなんだと考えるが、そもそもこの事務所に私を陥れようとしたい人はいないはず。
「夜桜さん、ちょっと」
戸惑いつつ仕事の準備をしていたら斉藤さんが呼びにきた。
連れていかれたのは所長室で、深刻そうな顔で所長が待っていた。
「昨晩、憲吾から事務所の信用に関わる問題があると送られてきました」
プリントアウトした数枚を控えていた斉藤さんが渡してくれる。
中身を確認しながら血の気が引いていくのを感じた。
「こんなのでまかせです!
私、こんな……結婚詐欺とかしていません!
いかがわしいパーティにだって参加していません!」
そこには憲吾先生が、私と結婚の約束をしてお金を渡した途端、音信不通になったと複数から相談を受けていると書かれていた。
さらに裏で行われている〝いかがわしい〟パーティにも私は頻繁に出席しており、多数の男性と関係を持っている、とも。
所長も斉藤さんも、本気でこんなものを信じているんだろうか。
これには覚えがある、前の会社で私が会社のお金を横領していると怪文書がばら撒かれたあのときと同じだ。
今度はなんだと考えるが、そもそもこの事務所に私を陥れようとしたい人はいないはず。
「夜桜さん、ちょっと」
戸惑いつつ仕事の準備をしていたら斉藤さんが呼びにきた。
連れていかれたのは所長室で、深刻そうな顔で所長が待っていた。
「昨晩、憲吾から事務所の信用に関わる問題があると送られてきました」
プリントアウトした数枚を控えていた斉藤さんが渡してくれる。
中身を確認しながら血の気が引いていくのを感じた。
「こんなのでまかせです!
私、こんな……結婚詐欺とかしていません!
いかがわしいパーティにだって参加していません!」
そこには憲吾先生が、私と結婚の約束をしてお金を渡した途端、音信不通になったと複数から相談を受けていると書かれていた。
さらに裏で行われている〝いかがわしい〟パーティにも私は頻繁に出席しており、多数の男性と関係を持っている、とも。
所長も斉藤さんも、本気でこんなものを信じているんだろうか。