黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
無理やり……でもないけれど、連れていかれたのは私で、しかもあの一回きりですが?
とりまとめ役をするほどあのパーティに常連だったのは篠木さんのほうだ。
「夜桜さんは一回しか参加したことがないと言っているが」
ふたりのテンションにかまうことなく、所長が事務的に告げる。
彼は立場上、私の味方ではないが向こうの主張を全面的に信じているわけでもない。
それだけでも心強かった。
「えー、夜桜さん、あのパーティの常連でしたよー?
夜桜さんに誘われて行ったって子、たくさんいるし」
憲吾先生が取り出したボイスレコーダーを操作して机の上に置く。
すぐに録音されていた音声が流れ出した。
『はい。
夜桜さんって方に誘われて。
夜桜さんとの関係、ですか?
知り合いの知り合いです。
なんか主催の方とも親しそうでしたし、相当遊んでいるようでした』
『私は嫌だったんですけど、夜桜さんに命令されて行きました。
男に媚びて、本当に下品な人です。
あんなパーティ、もう二度と行きたくない』
証言者たちの声にまったく聞き覚えがない。
そもそも私の知り合いというのからわからなかった。
とりまとめ役をするほどあのパーティに常連だったのは篠木さんのほうだ。
「夜桜さんは一回しか参加したことがないと言っているが」
ふたりのテンションにかまうことなく、所長が事務的に告げる。
彼は立場上、私の味方ではないが向こうの主張を全面的に信じているわけでもない。
それだけでも心強かった。
「えー、夜桜さん、あのパーティの常連でしたよー?
夜桜さんに誘われて行ったって子、たくさんいるし」
憲吾先生が取り出したボイスレコーダーを操作して机の上に置く。
すぐに録音されていた音声が流れ出した。
『はい。
夜桜さんって方に誘われて。
夜桜さんとの関係、ですか?
知り合いの知り合いです。
なんか主催の方とも親しそうでしたし、相当遊んでいるようでした』
『私は嫌だったんですけど、夜桜さんに命令されて行きました。
男に媚びて、本当に下品な人です。
あんなパーティ、もう二度と行きたくない』
証言者たちの声にまったく聞き覚えがない。
そもそも私の知り合いというのからわからなかった。