黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
「ちょっ、運転手さんが見てます!」

「これくらい、気づいてないよ」

しれっと晴貴さんは言ってきたが、先ほどあきらかに運転手はバックミラー越しになにか言いたげにこちらへ視線を送ってきていた。

「人のいるところでのキスは禁止です」

「えー」

彼が不満げに声を上げたが、無視して流れる窓の外を見る。
晴貴さんからプロポーズされたら、素直に自分の気持ちを認められる気がした。
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