黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
本当にいい職場だと感謝した。

「もう少ししたらあがっておいで。
夕食が届く」

「えっ、作る気だったのに!」

ホテルと違うのだから食事は自分たちで調達するしかないのはわかっていた。
なので私が作るつもりで来たのだ。

「夏初のリフレッシュ休暇なのに、夏初に作らせたら本末転倒だろ」

「あう」

軽く晴貴さんの指に額を小突かれ変な声が漏れた。

お風呂からあがったらテーブルの上には、きちんとお皿に盛られた料理が広がっていた。
私の知るデリバリーと違いすぎる。

料理――フレンチに舌鼓を打つ。

「美味しい!」

冷たいものは冷たく、温かいものは温かい。
味もびっくりするくらいよかった。

「喜んでもらえてよかった」

口の中に入っていたので黙ってうんうんと頷く。
素敵な別荘に最高のお風呂、さらに美味しい料理とか、私は今、天国にでもいるんだろうか。

そして夜は――

「あっ、あっ、あっ、もう……!」

「夏初……!」

切羽詰まった様子で晴貴さんの唇が重なった。
夢中になって何度か求めあったあと、彼がラストスパートをかける。

「ああーっ……」

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