黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
食事のあとはプールサイドでだらだら過ごしていたらいつの間にか――などとやっていたら、そのうち日が落ちていた。
お腹も空き、晩ごはんにする。
今日はバーベキューだった。

「なんか所長たちに申し訳ないな……」

材料はもう焼くだけでいい状態のものを手配し、冷蔵庫に入れてくれていた。
別荘での特別休暇だけでもありがたいのに、ここまでしてもらうと申し訳なくなってくる。

「明日、お礼のワインを買って帰ろう。
近くにワイナリーがあるんだ」

肉を焼きながら晴貴が提案してくれる。
徹底的に別荘では私になにもさせないつもりらしく、準備も手伝おうとしたら座っていろって言われた。

「いい考えです!」

この休暇が所長なりの謝罪なのはわかっているが、あんなことがあったのに変わらず事務所に勤められているのは所長のおかげだ。
私だってお礼がしたい。

「すごーい!」

テーブルの上に晴貴が焼いてくれた、お肉にロブスター、ウィンナーと野菜が並ぶ。

「所長には感謝だな」

うんうんと勢いよく頷いた。

シャンパンで乾杯し、今日も美味しい料理を堪能する。

「美味しー」

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