黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
「夏初は本当に、美味しそうに食べるよな」
にこにこ笑って食べている私を、晴貴もにこにこ笑って見ている。
それだけで幸せだった。
晩ごはんのあとは砂浜に降りて買ってあった花火をした。
「花火とか何年ぶりだろ」
「よく考えたら初めてかもしれない」
「え?」
思わず晴貴の顔を見ていた。
しかし、彼の子供の頃を考えたら、ありえるかもしれない。
「今日は楽しもう!」
「そうだな」
ふたりで子供のようにはしゃぐ。
ある程度、手持ち花火が終わって、今度は噴出花火に火をつけた。
「夏初」
「はい」
並んで待ちながら晴貴は花火を見つめている。
私も同じく花火を見つめた。
「結婚、しよう」
ゆっくりと彼が、私のほうを見る。
眼鏡の向こうの目はどこまでも真剣だった。
「……はい」
私の返事を合図にするかのように花火が噴き上がり始める。
晴貴の顔が近づいてきて、唇が重なった。
私たちが唇を離すのと同時に、花火も終わる。
「凄く、幸せです」
甘えるように彼に寄りかかる。
「僕もだ」
聞こえるのは波の音だけ、頭上には満天の星が広がり、世界にふたりきりになったかのようだ。
にこにこ笑って食べている私を、晴貴もにこにこ笑って見ている。
それだけで幸せだった。
晩ごはんのあとは砂浜に降りて買ってあった花火をした。
「花火とか何年ぶりだろ」
「よく考えたら初めてかもしれない」
「え?」
思わず晴貴の顔を見ていた。
しかし、彼の子供の頃を考えたら、ありえるかもしれない。
「今日は楽しもう!」
「そうだな」
ふたりで子供のようにはしゃぐ。
ある程度、手持ち花火が終わって、今度は噴出花火に火をつけた。
「夏初」
「はい」
並んで待ちながら晴貴は花火を見つめている。
私も同じく花火を見つめた。
「結婚、しよう」
ゆっくりと彼が、私のほうを見る。
眼鏡の向こうの目はどこまでも真剣だった。
「……はい」
私の返事を合図にするかのように花火が噴き上がり始める。
晴貴の顔が近づいてきて、唇が重なった。
私たちが唇を離すのと同時に、花火も終わる。
「凄く、幸せです」
甘えるように彼に寄りかかる。
「僕もだ」
聞こえるのは波の音だけ、頭上には満天の星が広がり、世界にふたりきりになったかのようだ。