黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
思い出しているのか彼がくすくすと笑い出し、治まった熱がまた戻ってくる。

「それは言わないお約束です」

怒ったフリをして反対側に寝返りを打つ。

「えー。
夏初さん、本当に可愛くてつまらなくなどなかったですよ?
その元カレとやらはよっぽど、自分勝手で下手だったんでしょうね」

はぁッと呆れる息を彼が吐き、おかしくなってまた彼のほうへと向き直った。

「ふふっ。
ほんとですね。
今日、初めてキスもセックスもこんなに気持ちいいんだって知りました」

「それはよかったです」

顔が近づいてきて、ちゅっと唇が重なる。
あんなに傷ついていた心は、陽川さんのおかげで癒やされていた。




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