黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
第二章 今の彼氏は私です
寝返りを打って目を開けると、陽川さんの顔が見えた。
「おはようございます」
「お、おはようござい……ます」
レンズの向こうで彼がにっこりと笑い、昨晩のことを思い出して語尾が小さくなって消えていく。
……いや。
「……なぜ眼鏡?」
寝起きだというのに彼は、すでに眼鏡をかけていた。
「え、僕はかなり目が悪いので、至近距離まで近づかないと夏初さんが見えないって言いましたよね?」
確かに昨日それは聞いたが、もう眼鏡なのが理解できない。
「えっと……」
「目が覚めたら隣で夏初さんが眠っていて。
その可愛い寝顔を堪能していました」
ふにゃんと締まらない顔で笑い、起き上がって彼はスエットを拾って渡してくれた。
「……どのくらい?」
なにか悪い予感がするのは気のせいだろうか。
「んー、三十分くらい?」
スエットを着ながら、手が止まる。
「三十分も?」
「はい。
眠っている夏初さん、とーっても可愛くてずっと眺めていられました」
陽川さんはにこにこしているが、私には少々理解ができない。
「起こしてくれたらよかったのに」
「おはようございます」
「お、おはようござい……ます」
レンズの向こうで彼がにっこりと笑い、昨晩のことを思い出して語尾が小さくなって消えていく。
……いや。
「……なぜ眼鏡?」
寝起きだというのに彼は、すでに眼鏡をかけていた。
「え、僕はかなり目が悪いので、至近距離まで近づかないと夏初さんが見えないって言いましたよね?」
確かに昨日それは聞いたが、もう眼鏡なのが理解できない。
「えっと……」
「目が覚めたら隣で夏初さんが眠っていて。
その可愛い寝顔を堪能していました」
ふにゃんと締まらない顔で笑い、起き上がって彼はスエットを拾って渡してくれた。
「……どのくらい?」
なにか悪い予感がするのは気のせいだろうか。
「んー、三十分くらい?」
スエットを着ながら、手が止まる。
「三十分も?」
「はい。
眠っている夏初さん、とーっても可愛くてずっと眺めていられました」
陽川さんはにこにこしているが、私には少々理解ができない。
「起こしてくれたらよかったのに」