黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
今まで食べてきた、同じようなパンの中でここがダントツに美味しい。
「僕と一緒に住んだら、毎日食べられますよ」
目を細め、陽川さんがにっこりと笑う。
「あー……。
考えて、オキマス」
昨日の今日でいきなりそこまで考えられない。
微妙な笑顔で言葉はカタコトになった。
乗り換えの駅まで一緒だった。
無言で目の前に立つ陽川さんを見上げる。
小柄な私が潰れないようにガードしてくれて、ありがたかった。
満員の通勤列車は毎朝、私にとってはサバイバルだ。
そこまではいいのだが、彼が私の頭上を通り越してその後ろを真っ直ぐに見ているのがわからない。
……気になる広告でもあるのかな。
視線に気づいたのか彼がにこっと僅かに笑う。
駅に着き、後ろに立っていた人がどこか慌てた様子で降りていったように思えたのは、気のせいだろうか。
乗り換えの駅で陽川さんとは別れた。
「また、連絡します。
お仕事、頑張って」
「はい。
陽川さんも」
きょろきょろとあたりを見渡し、彼が素早くちゅっと私の額に口づけを落とす。
「じゃあ」
「あっ、はい」
陽川さんに見送られ、熱い顔で階段を下りた。
「僕と一緒に住んだら、毎日食べられますよ」
目を細め、陽川さんがにっこりと笑う。
「あー……。
考えて、オキマス」
昨日の今日でいきなりそこまで考えられない。
微妙な笑顔で言葉はカタコトになった。
乗り換えの駅まで一緒だった。
無言で目の前に立つ陽川さんを見上げる。
小柄な私が潰れないようにガードしてくれて、ありがたかった。
満員の通勤列車は毎朝、私にとってはサバイバルだ。
そこまではいいのだが、彼が私の頭上を通り越してその後ろを真っ直ぐに見ているのがわからない。
……気になる広告でもあるのかな。
視線に気づいたのか彼がにこっと僅かに笑う。
駅に着き、後ろに立っていた人がどこか慌てた様子で降りていったように思えたのは、気のせいだろうか。
乗り換えの駅で陽川さんとは別れた。
「また、連絡します。
お仕事、頑張って」
「はい。
陽川さんも」
きょろきょろとあたりを見渡し、彼が素早くちゅっと私の額に口づけを落とす。
「じゃあ」
「あっ、はい」
陽川さんに見送られ、熱い顔で階段を下りた。