黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
慌てて彼は誤魔化してきたが今、「ご挨拶」とか聞こえたような。
あれかな、お仕事の関係なのかな。

「そうですね、せっかく博多に来るのなら一泊くらいはして楽しんでほしいです。
美味しいものがいっぱいありますし!
行くときは言ってください!
オススメの美味しいお店、教えます!」

うどんもラーメンももつ鍋も食べてほしい。
いや、陽川さんなら水炊きとかうなぎなのかな……。

「あー、そう、です、……ね。
……ふっ。
ふふふっ、ふふっ。
夏初さんは可愛いなー」

「……なんで笑うんですか」

また彼がおかしそうに笑いだし、バカにされた気がして唇を尖らせた。

「あ、いえ、怒らないでください。
僕が知っている女性とは反応が全然違うのが新鮮で。
すみません」

「はぁ……?」

陽川さんは申し訳なさそうに謝ってきたが、今までどんな女性と付き合ってきたのだろう?
知りたいような……知りたくないような。

そうこうしているうちに大きなサービスエリアに着いた。

「ここはメロンパンが有名なんですよ」

トイレを出て落ちあった陽川さんの両手にはすでに紙袋がひとつずつ握られている。
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