黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
さらに私をバカにし、げらげら笑っている彼らに闘志が燃え上がる。
無理?
絶対に作ってやろうじゃないの!

……と、決意してきたパーティだったが今、激しく後悔している。



「ねえ、君」

声をかけられてそちらを見る。
けれど立っていたのは期待していたのと別の男だった。

「よかったら……」

声を遮るように男の上着の中から携帯の着信音が鳴り出す。

「ちっ」

小さく舌打ちし、彼は電話に出た。

「こんな時間にかけてくるなよ。
……は?
それくらい、自分で考えろよ!
明日の朝までに終わらせなきゃ、辞めてもらうからな!」

苛ついた様子で髪を掻きながら彼は話している。
内容からして相手は部下のようだ。

「ほんと、使えない人間ばかりでやになっちゃうよね」

通話を終えた彼が、先ほどまでとは打って変わって愉しそうに私に笑いかける。

「はぁ……」

そうですねとも答えられず、適当に口を濁しておいた。

さりげなく腰を抱かれた手を、無言で見下ろす。
しかし彼は気づかないのか近くのソファーへと連れていった。
さりげなく周囲に目を配るが、先ほどの彼はもういない。

「見ない顔だね。
初めて?」

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