黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
と押し切られ、おそろいのジップパーカーとショートパンツを買ってもらう。

「ありがとうございます」

そろそろ新しいのを買いたいとか思っていたので、嬉しくなる。
紙袋を大事に抱きしめたいところだが、当たり前のように陽川さんが持ってくれた。

「いえいえ。
次はパジャマですね」

「へ?」

私の手を取り、彼が歩き出す。

「あの、今、買っていただいたので!」

「え?
これは部屋着であってパジャマではないですよね?」

足を止めた彼は、不思議そうに私を見下ろした。

「え?
部屋着とパジャマは同じですよね?」

陽川さんがなにを言っているのかわからず、頭の中にいくつもクエスチョンマークが浮かんでは消えていく。

「はぁーっ」

唐突に彼が力が抜けたかのごとく大きなため息をつき、身体がびくりと震えた。

「夏初さん」

私の肩を両手で掴んだ、彼の目は恐ろしく真剣だ。
おかげで喉がごくりと音を立てる。

「部屋着とパジャマは別です。
寝るときは専用のウェアを着たほうが回復度が違います。
だから、パジャマを買いましょう」

これが正解だと彼が強い目力で訴えてくる。

「……はい」

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