黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
「キスだけでこんなに物欲しそうな顔をして、本当に可愛い」

「ん」

陽川さんの唇が額に触れるだけで甘い声が漏れた。

「誕生日のお祝いですからね。
今日はたくさん、夏初さんを気持ちよくしてあげますよ」

優しく彼の手が、私の身体に触れる。

「僕にいっぱい、夏初の可愛い声を聞かせて……」

そのまま――。

「晴貴っ!
もう無理、だから……!」

彼の名を呼ぶだけで身体が歓喜で震える。
私の身体を揺らす彼の背中に爪を立てた。
もう何度、絶頂を味わわされたのかわからない。
意識は飛び飛びになり、限界が近い。

「はぁっ……あとちょっと、なので、頑張って」

なにかに耐えるように彼が声を絞り出し、唇が重なった。
一昨日も思ったが、限界を迎える直前に切羽詰まってされる、余裕のないキスが好きだ。
愛されている感じがする。

「あっ、あっ、ああーっ!」

「くぅっ!」

私が悲鳴を上げるのと同時に彼も苦しそうに声を漏らした。

「はぁっ、はぁっ、……はぁ……はぁ……」

呼吸が次第に落ち着いていくのと一緒に意識も沈んでいく。

「ふふ。
少し、やりすぎたかな。
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