黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
しばらく私と目をあわせじっと見つめたあと、彼は諦めたかのようにはぁっと小さくため息をついた。
「僕が好きになったのはそういう夏初さんなので、引っ込めます」
苦笑いをして彼が手を下ろし、わかってくれたのだと嬉しくなる。
「もう、そうやって僕を何度も惚れさせてどうするんですか」
「ぴぎゃっ!」
店員が準備してくれるのを待っているあいだに耳もとで囁かれ、奇声を発して飛び上がった。
「陽川さん。
あそこのお店、寄ってもいいですか」
見上げた彼は厳しい眼差しで私ではなくどこか遠くを見ている。
「陽川さん?」
「ああ、すみません。
あそこのお店ですね?
そうだ、僕に選ばせてくれませんか。
プレゼントしますよ」
「えー、だからそういうのはいいですって」
なんでもないように言い、彼が背中を押して促す。
気になって彼が見ていた方向へ視線を向けたが、男性のグループがいるだけだった。
陽川さんは私服が欲しいと言いながらワイシャツを三枚とネクタイを二本、さらにビジネスシューズを買っていた。
「僕が好きになったのはそういう夏初さんなので、引っ込めます」
苦笑いをして彼が手を下ろし、わかってくれたのだと嬉しくなる。
「もう、そうやって僕を何度も惚れさせてどうするんですか」
「ぴぎゃっ!」
店員が準備してくれるのを待っているあいだに耳もとで囁かれ、奇声を発して飛び上がった。
「陽川さん。
あそこのお店、寄ってもいいですか」
見上げた彼は厳しい眼差しで私ではなくどこか遠くを見ている。
「陽川さん?」
「ああ、すみません。
あそこのお店ですね?
そうだ、僕に選ばせてくれませんか。
プレゼントしますよ」
「えー、だからそういうのはいいですって」
なんでもないように言い、彼が背中を押して促す。
気になって彼が見ていた方向へ視線を向けたが、男性のグループがいるだけだった。
陽川さんは私服が欲しいと言いながらワイシャツを三枚とネクタイを二本、さらにビジネスシューズを買っていた。