黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
「たまにクリーニングに取りに行く暇がなくて、気づいたら明日着るシャツがない!ってときがあるんですよね……」
季節限定のフラッペのストローを咥えながら、はぁーっと憂鬱そうに彼が息を吐き出す。
休憩にと入ったのは大手コーヒーチェーンだった。
ちゃんとしたカフェでもいいと言ったものの。
『僕ひとりだと季節限定のフラッペ、頼みにくいんですよ。
飲みたいのに』
……と、押し切られた。
「お仕事、そんなに忙しいんですか」
私に彼の仕事は手伝えないが、代わりにシャツを取りに行くくらいならできる。
「事務員がひとり、急に辞めてしまって。
まあ、ご主人の転勤が決まってついていくのなら仕方ないと思います。
新婚ですしね。
悪いのはこんな急な転勤を命じてきた会社のほうです」
彼の声には険があるが、それだけ恨みは深いのだろう。
「そうだ!」
なにかを思いついたかのように彼が、勢いよく顔を上げる。
「夏初さん。
うちに来ませんか」
もうそれで決定だとばかりに眼鏡の向こうの目はキラキラ輝いていて、不覚にも胸がきゅんと音を立てた。
季節限定のフラッペのストローを咥えながら、はぁーっと憂鬱そうに彼が息を吐き出す。
休憩にと入ったのは大手コーヒーチェーンだった。
ちゃんとしたカフェでもいいと言ったものの。
『僕ひとりだと季節限定のフラッペ、頼みにくいんですよ。
飲みたいのに』
……と、押し切られた。
「お仕事、そんなに忙しいんですか」
私に彼の仕事は手伝えないが、代わりにシャツを取りに行くくらいならできる。
「事務員がひとり、急に辞めてしまって。
まあ、ご主人の転勤が決まってついていくのなら仕方ないと思います。
新婚ですしね。
悪いのはこんな急な転勤を命じてきた会社のほうです」
彼の声には険があるが、それだけ恨みは深いのだろう。
「そうだ!」
なにかを思いついたかのように彼が、勢いよく顔を上げる。
「夏初さん。
うちに来ませんか」
もうそれで決定だとばかりに眼鏡の向こうの目はキラキラ輝いていて、不覚にも胸がきゅんと音を立てた。