黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
彼の手が伸びてきて、私の手を軽くぽんぽんと叩く。
なぜかそれで、泣きそうになった。
フラッペを飲んだあと、ちょっと寄りたい店があると連れていかれたのはアクセサリーショップで、陽川さんのイメージからは遠い。
「あの、ですね」
ショーケースの中の指環を見ながら、彼が言いにくそうに口を開く。
「他の男から夏初さんへ視線を向けられるのが嫌なんです。
だからせめて、僕のものだって印をつけていただけないかなーって」
顔を上げた彼が情けない顔でふにゃんと笑う。
破壊力抜群なその笑顔のせいで、私はショーケースに手をついて崩れ落ちていた。
「えっ、夏初さん!?大丈夫ですか!
そんなに嫌なんですか!?」
彼は引かれたのではないかと恐れつつ私を心配してくれているが、そうではない。
「だ、大丈夫です」
手を借りて、よろよろと立ち上がる。
「いいですよ、指環くらい」
あんなに可愛くお願いされたら断るなんて選択肢はどこにもない。
付き合って……というか知り合って三日で指環は少々重いが、変に男から絡まれにくくなるという点では私も助かる。
「ありがとうございます!」
なぜかそれで、泣きそうになった。
フラッペを飲んだあと、ちょっと寄りたい店があると連れていかれたのはアクセサリーショップで、陽川さんのイメージからは遠い。
「あの、ですね」
ショーケースの中の指環を見ながら、彼が言いにくそうに口を開く。
「他の男から夏初さんへ視線を向けられるのが嫌なんです。
だからせめて、僕のものだって印をつけていただけないかなーって」
顔を上げた彼が情けない顔でふにゃんと笑う。
破壊力抜群なその笑顔のせいで、私はショーケースに手をついて崩れ落ちていた。
「えっ、夏初さん!?大丈夫ですか!
そんなに嫌なんですか!?」
彼は引かれたのではないかと恐れつつ私を心配してくれているが、そうではない。
「だ、大丈夫です」
手を借りて、よろよろと立ち上がる。
「いいですよ、指環くらい」
あんなに可愛くお願いされたら断るなんて選択肢はどこにもない。
付き合って……というか知り合って三日で指環は少々重いが、変に男から絡まれにくくなるという点では私も助かる。
「ありがとうございます!」