黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
けれど彼女にとって私は、邪魔だと思えば簡単に陥れられるくらいの人間だったのだ。
「嫌」
静かに、けれどきっぱりと彼女に告げる。
「えー、晴貴だって夜桜が会社の金横領してたって知ったら、別れるに決まってるじゃない?」
言葉もかわしたことのない晴貴さんを呼び捨てにする篠木さんに虫唾が走る。
「私は横領とかしてない。
晴貴さんもきっと信じてくれる」
「えー、そーかなー?
だって、査問会に呼ばれてるんでしょ、夜桜。
もう犯人確定じゃん!」
おかしくもないのに彼女がケラケラと軽い調子で笑う。
告発文を全部署に当ててファックスなんてしたのは、そうやって私を犯人に仕立てやすくするためか。
「私は私の無実を証明してみせる」
「まあ、無駄だと思うけど」
急に真顔になり、篠木さんは味噌汁を啜った。
彼女を無視して立ち上がる。
「さて、どうするか……」
犯人はわかったが、どうやって証拠を見つけたらいいのかは見当がつかない。
晴貴さんに相談したらいい知恵を貸してくれそうだと思ったが、携帯は取り上げられた。
「……帰りにマンション、行ってみようかな」
もうそれしか思いつかない。
「嫌」
静かに、けれどきっぱりと彼女に告げる。
「えー、晴貴だって夜桜が会社の金横領してたって知ったら、別れるに決まってるじゃない?」
言葉もかわしたことのない晴貴さんを呼び捨てにする篠木さんに虫唾が走る。
「私は横領とかしてない。
晴貴さんもきっと信じてくれる」
「えー、そーかなー?
だって、査問会に呼ばれてるんでしょ、夜桜。
もう犯人確定じゃん!」
おかしくもないのに彼女がケラケラと軽い調子で笑う。
告発文を全部署に当ててファックスなんてしたのは、そうやって私を犯人に仕立てやすくするためか。
「私は私の無実を証明してみせる」
「まあ、無駄だと思うけど」
急に真顔になり、篠木さんは味噌汁を啜った。
彼女を無視して立ち上がる。
「さて、どうするか……」
犯人はわかったが、どうやって証拠を見つけたらいいのかは見当がつかない。
晴貴さんに相談したらいい知恵を貸してくれそうだと思ったが、携帯は取り上げられた。
「……帰りにマンション、行ってみようかな」
もうそれしか思いつかない。