黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
午後からもコピーの続きを取る。
「終わりました」
何度も紙を補充し、できあがった書類の束を作業机に積んで課長に報告した。
「なんだこれは。
もう必要ない資料じゃないか。
なんでこんなもの、しかもこんなに大量にコピーしたんだ」
ぺらりと上のほうを確認するフリをして、棒読みで課長が責める。
失笑が起き、俯いて硬く奥歯を噛みしめた。
「全部シュレッダーにかけて処分してくれ。
あーあ、こんな無駄にコピーしてこの分の経費、どうしてくれるんだよ」
にやにやと笑い、課長が私の精神をすりおろしてくる。
ちゃんと指摘したのに、押し切って命じてきたのは課長ではないか。
最初からその気なのはわかっていたが、それでも、気持ちが摩耗していくのを感じた。
裏に回り無言でシュレッダーをかけていく。
終わったときには終業時間近くになっていた。
「今日の仕事、ちゃんとやって帰れよ」
「……はい」
机に座った私の肩を、椅子に押さえつけるように課長が叩く。
今日は査問会とコピーからシュレッダーで仕事はなにも手についていない。
「……絶対に負けたり、しないんだから」
「終わりました」
何度も紙を補充し、できあがった書類の束を作業机に積んで課長に報告した。
「なんだこれは。
もう必要ない資料じゃないか。
なんでこんなもの、しかもこんなに大量にコピーしたんだ」
ぺらりと上のほうを確認するフリをして、棒読みで課長が責める。
失笑が起き、俯いて硬く奥歯を噛みしめた。
「全部シュレッダーにかけて処分してくれ。
あーあ、こんな無駄にコピーしてこの分の経費、どうしてくれるんだよ」
にやにやと笑い、課長が私の精神をすりおろしてくる。
ちゃんと指摘したのに、押し切って命じてきたのは課長ではないか。
最初からその気なのはわかっていたが、それでも、気持ちが摩耗していくのを感じた。
裏に回り無言でシュレッダーをかけていく。
終わったときには終業時間近くになっていた。
「今日の仕事、ちゃんとやって帰れよ」
「……はい」
机に座った私の肩を、椅子に押さえつけるように課長が叩く。
今日は査問会とコピーからシュレッダーで仕事はなにも手についていない。
「……絶対に負けたり、しないんだから」