黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
「でも、こんな個人的なお願い」
「夏初はもう、僕にとって大事な人だよ。
夏初の問題は僕の問題だ。
だから、気にしなくていい」
「……うん」
あやすように額に口づけを落とされ、ようやく一日張り詰めていた気が抜けた。
晴貴さんが待たせてあったタクシーで帰る。
「今日は僕の家に泊まるだろ?
そのほうが僕も安心だ」
「そう、ですね。
そう、します」
指を絡めてぎゅっと強く、彼が私の手を握ってくれてほっとする。
「鳥越が連絡くれたんだ。
夏初になんかあって自分のせいにされても困るからって。
渡しておくもんだな、名刺」
おかしそうに彼は笑っているが、おかげで晴貴さんが来てくれた。
「ちょっとだけ鳥越くんに感謝ですね」
「そうだな。
夏初にした無礼は許さないが」
そこまで根に持たないでもとも思うが、嬉しくないのかといえば嬉しいからいい。
食欲はあるかと聞かれたがなにも食べる気になれなくて、彼のマンションに直接向かってもらった。
「明日からの相談をしよう」
ソファーに座り、晴貴さんは身体を斜めにして私と向きあった。
「これは僕の希望だが。
もうあの会社は辞めてほしい」
「夏初はもう、僕にとって大事な人だよ。
夏初の問題は僕の問題だ。
だから、気にしなくていい」
「……うん」
あやすように額に口づけを落とされ、ようやく一日張り詰めていた気が抜けた。
晴貴さんが待たせてあったタクシーで帰る。
「今日は僕の家に泊まるだろ?
そのほうが僕も安心だ」
「そう、ですね。
そう、します」
指を絡めてぎゅっと強く、彼が私の手を握ってくれてほっとする。
「鳥越が連絡くれたんだ。
夏初になんかあって自分のせいにされても困るからって。
渡しておくもんだな、名刺」
おかしそうに彼は笑っているが、おかげで晴貴さんが来てくれた。
「ちょっとだけ鳥越くんに感謝ですね」
「そうだな。
夏初にした無礼は許さないが」
そこまで根に持たないでもとも思うが、嬉しくないのかといえば嬉しいからいい。
食欲はあるかと聞かれたがなにも食べる気になれなくて、彼のマンションに直接向かってもらった。
「明日からの相談をしよう」
ソファーに座り、晴貴さんは身体を斜めにして私と向きあった。
「これは僕の希望だが。
もうあの会社は辞めてほしい」