復讐のために近づいたのに、冷徹御曹司の溺愛から逃れられない
「特に印象に残った言葉は、あったか?」

私は目を光らせた。

「攻めることこそが、最大の防御。です」

「合格だ」

いくつもの記事の中で、必ず書かれている言葉だった。

停滞を嫌う彼らしい言葉だ。

父の会社は、老舗の企業だった。

昔から父を支えている人が多かった。

それを崩したのは、神城明哉。この人だ。

「今週末に、パーティが予定されている。御曹司の集まりだ。交友を深める為のいい機会だ」

「社長は御曹司なんですか?」

「いや、俺は成り上がりだ」

その瞳が、これまでにいくつも案件を成功させてきた自信を現していた。

「御曹司のパーティに、出席したことは?」

「ございます。前職で何度か」

「なるほど」
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