復讐のために近づいたのに、冷徹御曹司の溺愛から逃れられない
「申し訳ございません」

私は社長の隣に立つと、椅子を私の方に向かせた。

「一条?」

「そんなに私と一緒にいたい?」

彼を見つめる。

だが彼は、ふっと微笑みをたたえる。

「どうかな。今は仕事中だ」

私は彼の頬に手を添えると、そのまま唇を重ねた。

「んんん……」

何度も角度を変える情熱的なキス。

「私も……あの夜から、あなたのことが頭から離れません」

そう言うと、私は彼の前にひざまずいた。

「一夜だけだって、言い聞かせていたのに……」

私は彼の足元に手を添えた。

「私、もっと欲張りになっていいですか?」

「詩織さん……」

そして私は、彼のベルトに手を掛けると、それを外した。
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